元マルチ商法のトップセールスが教える、洗脳を駆使した話し方。
「思い通りに人を動かすヤバい話し方」
洗脳?なんか怖いよ〜
という方へ。ご安心ください。
この本は、洗脳技術を私のような凡人でも使えるように、わかりやすく解説した良書です。
実際、ほとんどの方は知らず知らずのうちに洗脳を受けています。
例えばスーパーのタイムセール。
「17時から30分間、こちらのかごにある商品が半額です!」
と言われると、元々買うつもりのない商品でも、思わず手にとってしまう方がいますよね。
本来は目に留まることもなかった商品が、スーパーの巧みな洗脳によって無意識に買わされてしまっているのです。(本当に買いたい商品なら別ですが)
このように、洗脳は割と身近に存在しています。
本書では実際に使える洗脳技術や、洗脳を使う前準備などが丁寧に記されているので、詳しく知りたい方はぜひ本書を手にとっていただきたいですが、
本記事ではその中から、特に重要だと感じたパートと、実際に使える心理効果を抜粋してご紹介します。
メラビアンの法則
人の印象に占める割合は下記の通り。
- 言語情報 7%
- 聴覚情報 38%
- 視覚情報 55%
7-38-55の法則とも呼ばれます。
詳細に解説すると以下の通り。
- 言語情報は7%でほとんど重要ではない
- 聴覚情報は38%でそれなりに重要
- 視覚情報は55%で最も重要度が高い
つまり、【人はどんな内容を話していたのか】よりも、【見た目や振る舞い、声の出し方】のほうが圧倒的に重要であるということ。
よく「人は見た目が9割」といいますが、コミュニケーションを上達させるには、まさに話す内容よりも見た目や振る舞いを重視するべきなのです。
またその中で著者は、見た目にとにかく気を配ることに重きを置いています。
マルチ商法の勧誘では、見た目がかなり重要らしく、ブサイクのままでは話を聞いてもらえないとのこと。
※本書のブサイクの定義は、顔のパーツではなく、身だしなみなどの全体的な雰囲気です。
著者は男性なので、男性的目線で身だしなみについて
- 月1回以上の散髪(5000円以上)
- 毎日のスキンケア
- 服や靴のサイズ
について口酸っぱくアドバイスをしていますが、アドバイスをする上でひとつ障害があったそうで
”ブサイクに限って見た目にかける金をケチるのです。”
とかなり辛口で指摘しています。
このパートは面白いので実際に本を読んでいただきたいですが、これでもかと大きな文字で書いてあります。
私が盛ってないことがわかるはず笑
見た目に自信がない人は、まず「ダサい」からは卒業しましょう。そして世間一般での美男美女にはなれなくても、自分史上で一番カッコいい、キレイを目指してください。
人に好かれる一番のコツは「全員に媚を売る」
媚を売るというと少し抵抗がありますが、相手の自尊心を満たす話題で、お世辞でもいいから褒めてください。
意外だなと思ったのが、お世辞で褒められても
どうせお世辞でしょ〜?
と構えそうなイメージですが、実際は
いざ自分が褒められまくると人は相手を信頼し、心を開きます。
とのこと。褒められるだけで人間は本能的に相手に好印象を抱くそうです。
また褒めるときのコツとして「外見より内面を褒める」ことを意識してください。
例えばおしゃれなシャツを着ている人には
「そのシャツおしゃれですね」
ではなく
「そのシャツを選ぶセンスがいいですね」
と言い方を工夫することで、より相手に響かせることができます。
本章ではその他にも、
- 使うだけで評価を高める褒め言葉
- 一撃で相手に好かれる「ギャップ褒め」
- 恋愛系Youtuberが教える、褒め言葉の返し方
がございますので、興味があればぜひ本書をご覧ください。
会話上手になるための「聞き方」
まず大前提として、「会話がうまい」と「トークがうまい」はまったく別物です。
一方通行ではなく、相互のコミュニケーションになっているかを意識してください。
一見聞き方に関係のない話に聞こえます。
ただ実際、いくら話が上手くても、聞いている側の姿勢でつまらなさそうにしていれば、話の面白さは大きく左右されてしまいます。
著者は会話がうまくなるための方法として
人の話を聞くときは、世界一面白い話を聞いているつもりで聞く
を提唱しています。
そしてこれまた不思議なんですが、世界一面白い話を聞いているつもりで聞くと、実際に相手の話がさらに面白くなるそうです。
思い込みに近いですが、美味しいと思って食べた料理がさらに美味しく感じる感覚と似ていますね。
会話は聞き手次第で面白さが変わります。
本章では世界一面白い話だと思って聞く技術として、
- 頷く
- 相槌を打つ
- 眉毛を動かす
が紹介されていますので、ぜひ本書にてご確認ください。
実際に使える心理効果
本書では心理テクニックとして5つ紹介されていますが、その中から使いやすいテクニックをひとつ紹介します。
印象を自在に操る「リフレーミング」
リフレーミングとは、ひとつの物事について違った視点を持たせることです。
モノは言い方で印象が変わるということですが、例えば
「コップに水が半分しか残っていない」
「コップに水がまだ半分も残っている」
この2つは同じことを言っていますが、まったく異なる印象を与えることができます。
相手になにかを伝えるときは、あなたの言い方が印象を左右するのです。
みーるの考察
実践するには練習が必要
内容が実践的かつ、著者の経験も踏まえて書かれているのでとても読みやすい本です。
しかしここにあるスキルを、いきなり実践に使うのは難しいかと。
というのも、ここにあるスキルをなにも準備せず使うと、確実に空回りするはず。
普段の会話でこの洗脳スキルを流暢に使うには、ある程度の練習が必要そうです。
また本書にも記されていますが、使い方を間違えると逆効果になりますのでご注意ください。
私も本業の営業職で試してみたいので、練習をしてこれまでとの変化を見てみたいと思います。
それでは。
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