とても景色の美しい橋の上から、写真を撮影するときに、
「手を滑らせて、この大事なiPhoneを海に落としてしまったらどうしよう」って不安ありません?
重度の心配性すぎて、石橋を叩き割りまくる性格の私は、いつもメイン機で使っているiPhone13 Pro(約15万円)の落下に怯えながら撮影をしているわけですが、
そんな不安を解消するべく、スマホ用カメラグリップを手に入れました。
ShiftCamの「SnapGrip」です。
先に結論をお伝えします。
このSnapGrip。これまで某ネットジャングルにこれまで存在していた、スマホ撮影用グッズを凌駕する機能マシマシ系カメラグリップでした。しかしタイトルにもある通り、痒いところにギリ手が届かない。そんなもどかしさを感じる商品でした。
主の独断と偏見たっぷりでレビューをお届けします。参考になる部分もあるかと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
- Magsafe対応で取り回しがラク
- グリップの質感が良い
- オールインワンキットでさらに進化する
- モバイルバッテリーの必要性
- 金額が高い
- Bluetoothシャッターを任意でオフにできない
【大前提】スマホ用ハンドグリップに求める条件
まず私が、スマホ用カメラグリップに求めていることについて説明させてください。
スマホ用のカメラグリップには、2種類のタイプがあります。
ひとつがクランプタイプ。
挟み込むタイプのカメラグリップです。大抵のスマホは使えます。
(Amazonのレビューを見ていると、iPhoneのPro Max系などの大型スマホは使えないっぽい)
そしてもうひとつは、Magsafeタイプ。
こちらはiPhone12シリーズ以降に搭載されているMagsafe機能を使ったものです。使える機種は少し限られますが、装着がワンアクションで完結するのが魅力的。
そして、主にカメラグリップを使う場面はどこか。
そう、外です。
景色や対象物を撮影をするときに、パッと付けられる取り回しの良さを最優先したかったので、Magsafeタイプを選ぶことにしました。
SnapGripの主な特徴
今回紹介するSnapGripの特徴は以下の通り。
- Bluetoothワイヤレスシャッターボタン
- 縦向き横向きも自由自在
- ワイヤレス充電専用モバイルバッテリー
- カラーは5色展開
- オールインワンキットでメガ進化
対応機種*:iPhone 12シリーズ以降(Magsafe搭載機種)
Bluetoothワイヤレスシャッターボタン
短押しで静止画、長押しで動画を自動的に切り替えて撮影できます。
縦向き横向きも自由自在
ホルダータイプのカメラグリップは、横向きを強制されてしまいますが、SnapGripは違います。
Magsafe装着なので、縦向き横向きどちらでも撮影が可能です。
ワイヤレス充電専用モバイルバッテリー
3,200mAhのリチウムイオンバッテリー内蔵。ワイヤレス充電に対応しています。
Magsafe充電したときの表示も出ます。SnapGripはMFi認証*の記載が一切見つからなかったので、このアニメーションが出る条件はよくわかりません。
本体にはインジケーターも付いています。
バッテリー残量の確認もわかりやすいのもポイントです。
カラーは5色展開
オールインワンキットでメガ進化
そしてSnapGrip最大の特徴とも言えるのが、他の関連商品との組み合わせができることです。
なんとスマホ装着面だけではなく、背面にもマグネットが内蔵されています。
このマグネットを使えば、いわゆる「女優ライト」ことSnapLightと、
自撮り棒ことSnapPodをすべてハイブリッドさせた、
動画撮影兼簡易的リモート会議環境の完成です。
なお外で使う場合は、外観があまりにもYouTuber過ぎてしまうのでご自愛ください。私は買っていません(訳:お金がない)。
SnapGripを使用した感想
次に、実際にSnapGripを使用した感想をお伝えしていきます。
Magsafeは取り回しがラク
前提条件のままじゃないかと思われる方もいるかと思いますので、説明させてください。
まずスマホ用カメラグリップの市場が小さすぎました。この記事を執筆している2023年6月現在、アマゾンで検索しても片手で数える程度しかラインナップが出てきません。
その状況でMagsafeに対応しているものなど、ほぼ皆無に等しいです。そんな中で見つけたのがSnapGripでした。
Magsafeの磁力もしっかり強いです。
カメラグリップを振ってもビクともしません。マグネットだからといって侮ってはいけません。
ちなみに「マグネットが全然くっつきません」という方をときどき見かけますが、Magsafe商品を使うときは、必ずMagsafe対応スマホケースを使ってください。
参考までに、私が使っているのはSpigenのスマホケースです。今まで磁力が弱くて落下したことは一度もありません。
モバイルバッテリーは必要ない
これも非常にもどかしいです。
初めは「モバイルバッテリーを別で持ち歩かなくてもいいのか!荷物も減ってラッキー」と悦に浸っていたのですが、モバイルバッテリーをメインとして使うには厳しすぎました。
まずは充電方式です。
ワイヤレス充電にしか対応しておりません。さらに充電速度も5Wとかなり低速です。バッテリーへの優しさは考慮しますが、外で電池切れのスマホを片手に5Wでのんびり充電を待っている余裕はありません。
ちなみに本体には、モバイルバッテリー充電用のUSB-C端子があります。
一見「有線充電ができるんじゃ・・・?」と期待させてきますが、この端子は出力に対応してません。諦めましょう。
ちなみに「Magsafeでくっつけたら勝手に充電が始まってしまうのでは?」と思われるかもしれませんが、ご安心ください。モバイルバッテリーは、別でスイッチをオンにしないと起動しないようになっています。
シャッターボタン横の小さなボタンを1回押すとオン、2回押すとオフになります。
グリップの質感が良い
本体の質感はかなり良いです。ハンドル部分には革基調を模した滑り止め加工が施されており、ほんのりと高級感を漂わせています。
ガジェット界隈でよく使われがちな四字熟語、「人間工学」に基づいたデザインで、握ったときに人差し指がシャッターボタンに乗るように設計されています。
Bluetoothシャッター機能が惜しい
シャッターボタンには、短押しで静止画/長押しで動画に切り替わる機能が付いていて、とても便利です。しかし、残念なポイントがひとつあります。
それは、Bluetoothシャッターを一度オンにすると、オフにする方法がないことです。
バッテリー消費を減らすために、撮影が終わったら電源をオフにしたい衝動に駆られる同士の方も多いと思いますが、SnapGripは電源が切れるまで放置しなければなりません。
5分くらい置いておけば電源はオフになりますが、任意でオンオフが切り替えられるよう改善してほしいです。
SnapGripレビューまとめ|モバ充機能なしのモデルが欲しい
ここまでSnapGripのレビューしてきましたが、結論としては「廉価版として、モバイルバッテリー機能なしのモデルを販売してほしい」と思いました。
実際、撮影のために持ち歩いていると、そこまでモバイルバッテリーの機能は使わないのと、
Magsafe非搭載で、かつワイヤレス充電非対応のAndroidスマホで使う場合、モバイルバッテリーの存在意義が消滅してしまいます。
お値段は記事執筆2023年6月時点で、税込12,800円と少々高価。モバイルバッテリー機能を無くせば、もう少し安価になるんじゃないかと勝手に邪推してます。
なお最近は某ジャングルを検索したら、Magsafeに対応した安価なスマホ用カメラグリップも登場していました。
私自身は購入していないのでわかりませんが、ガジェットへの飽くなき探求とロマンを、つい追い求めてしまう我々と距離を取りたい一般の方々は、こちらの商品をどうぞ。責任は取りません。
余談:結局落下防止ストラップが安心
なおSnapGripを使って撮影しても、iPhone落下への恐怖は全く拭えませんでした。多少持ちやすくなったとはいえ、素直に落下防止ストラップをつけたほうが安心です。
ちなみにどうでもいい発見ですが、サブスマホとして使っているPixel5では、落下への恐怖が少し和らぎました。スマホの重量と、手先に与えるプレッシャーは比例するようです。
メーカー様へは、次期モデルが出るなら、ぜひBluetoothシャッターオンオフ機能搭載と、モバイルバッテリーなしモデルについて検討よろしくお願いします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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