・ドラム始めたいけど、電子ドラム高くて買えないなあ
・安く買える機種は無いのかなあ
電子ドラムを10年以上使用した私が、そんな悩みにお応えします。
ドラムを自宅で練習するためには、電子ドラムを用意しなければいけません。
しかし電子ドラムの種類はたくさんあり、値段もピンキリ。
正直どれを選んだらいいか、よくわからないですよね。
ドラムを練習したい。けどできれば安く抑えたい。
そんなあなたに、さっそく結論です。
安い電子ドラムでおすすめできるものはありません。
えぇ〜!
ドラム経験者視点で見ると、本当におすすめできる機種が無いんです…。
無いんですけど、初心者のうちから電子ドラムに10万も出すのはハードルが高いですよね。
なので本記事では、
- なぜ安い電子ドラムはおすすめできないのか
- 安くても練習と割り切れば意外と使える
- 長く使うなら、お金を貯めて良いグレードを買おう
上記3つのポイントに絞りつつ解説していきます。
なぜ安い電子ドラムはおすすめできないのか
理由は以下の3つ
- すぐ壊れる
- リアリティが無い
- カスタマイズできない
すぐ壊れる
安い電子ドラムの最大の盲点がこれ。
電子ドラムは安かろう悪かろうの世界です。
1年くらいでパッドの反応が悪くなったり、叩いても音が出なくなるといった症状が出やすい。
基本的に低予算で作られているので作りがチープなんですよね。
叩いてるうちに配線が切れてたりします。
RolandやYAMAHAの場合、パッドがひとつ壊れたら、そのパーツを交換すれば直すことができます。
しかし安い電子ドラムは、パーツごとの販売をしていない機種がほとんど。
ひとつ壊れたら全部買い替えという、安物買いの銭失い状態になりやすいです。
リアリティが無い
これはドラムを練習してしばらく経つと生まれる悩みです。
音が生ドラムと全然違うんですよ。叩いたときの音が機械的な感じ。
しかも生ドラムは叩く強さによって音の表現が変わるけど、安い電子ドラムの場合はどの強さで叩いても同じ音が出ます。
だからいざスタジオに入って生ドラムを叩いた時に、感触の違いで思うように演奏できない。
いつも通り叩いてるはずなのに、なんか違うなあ・・・
みたいな感じ。
下記の動画でそれぞれ聴き比べてみると、シンバルの音などの違いが顕著に感じられるはず。
また注意しておくべきこととして、スネアの縁を叩く「リムショット」や、シンバルを叩いてすぐミュートする「チョーク奏法」ができない機種もあります。
ドラムをやっていると、この奏法はよく出てくるので、表現の幅が制限されてしまいます。
ちなみに個人的な意見だけど、安い電子ドラムはパッドが小さくて叩きにくいんだよね
カスタマイズしにくい
ある程度上達すると、シンバルなどを追加したくなります。
しかし追加パーツに対応していない機種がほとんどで、自分好みにカスタムできないところが難点。
またドラムセットの配置もある程度制限されてしまうので、ドラムに慣れてきた頃にストレスを感じてしまうかもしれません。
結局おすすめできるのはRolandかヤマハだけ
安い電子ドラムのおすすめで検索すると、
安い電子ドラムは買うな!買うならせめて、RolandかYAMAHAの1番安いモデルにしとけ!
みたいな意見が散見されます。
実際、楽器店のスタッフに聞いても同じような意見がほとんど。
結局信頼できるのはこの2つのメーカーだけなんです。
この2社がよくおすすめと言われる理由は以下の2つ。
- 品質が高い
- サポートが充実している
品質が高い
この2社はどちらも決して安くはないですが、電子ドラムのクオリティはとても高いです。
とても生ドラムの音に近く、音の強弱も表現できる。
そしてなによりすぐ壊れない。(ここ大事)
構造はシンプルですが、耐久性も高く10年以上使うことも可能です。
実際私も10年以上使っているけど、まだまだ現役バリバリよ。
サポートが充実している
やはり電子ドラムとはいえ、機械を叩いてるわけなので、長く使っているとどこかしらガタが来ちゃう。
パッドがひとつだけ壊れてしまったときも、パーツごとに販売されているので、部品を交換すればまた使えるようになります。
しかも部品同士の互換性も高いので、自分好みにカスタマイズしやすいのもメリット。
安い電子ドラムも、割り切れば全然使える
ドラム経験者の身としては、買うならRolandかYAMAHAを推したいところ。
しかしこの2社、どちらも5万円以内で買える機種がありません。
そんなに予算出せないよ・・・諦めるしかないの?
耐久性とか難点はあるけど、割り切れば意外と練習に使えるよ
ここからは安い電子ドラムのメリットについてご紹介します。
安い電子ドラムの良いところは以下の2つ。
- 最低限の機能は付いている
- とにかく安い
最低限の機能は付いている
基本的な音は鳴るし、配置も生ドラムに近いセッティングができるので、叩き方やリズムパターンを練習するなら全く問題ありません。
また外部音源を流すこともできるので、曲を流しながら練習することも可能です。
とにかく安い
最大のメリットは正直これに尽きる。
ドラムはそもそも練習する環境を作るのが大変な楽器なので、5万円以内でその練習環境を構築できるのであれば、むしろコスパが良いかもしれません。
安い電子ドラムはこんな人におすすめ
ドラムを触ったことのない完全な初心者
右も左もわからない初心者のうちは、そもそもドラムに詳しくありません。
まずは叩く位置や、どこを叩いたらどんな音が出るのか理解するには、安い電子ドラムでも割と満足して使えるはず。
いきなりRoland、ヤマハに10万払うよりもハードルが低いので、気軽にドラムを始められると思います。
使用目的が遊び
そもそも、おもちゃとして使いたいという方にとって、そこまで高機能なものは必要無いですね。
子どもにプレゼントするとき
お子さんへのプレゼントであれば、始めての楽器として選択肢に入れてもいいですね。
もしドラムが続けば、その時もっと良い電子ドラムに買い替えましょう。
安くておすすめの電子ドラム
ALESIS / Nitro Mesh KIT
こちらはなんと5万円以内でありながら、オールメッシュパッドを実現したモデル。
パッドの種類はゴム、シリコン、メッシュの3種類がありますが、最も消音性に優れています。
電子ドラムは叩く音がかなり響きやすいので、集合住宅で使用される場合はこの商品がおすすめです。
PLAYTECH / PDS-250Ⅱ
初心者用の楽器といえばPLAYTECH。
バンドをやっている人であれば、知っている人も多いはず。
実は電子ドラムも出しています。
5万円以内で買える電子ドラムの中で、リムショットやチョーク奏法に対応しており、機能的に最もコスパが高い。
本体価格が3万を切っているので、スローン(イス)やヘッドフォンを別途用意してもお釣りが来ます。
安いには安いなりの理由がある
今回紹介した商品は、比較的評判も良いものですが、やはり耐久性に関しては「すぐ壊れた」といったレビューも散見されます。
もし長く使う予定なら、お金を貯めてもう少し良い電子ドラムを買いましょう。
もう少し予算が出せるのであれば、以下の2機種が廉価グレードでおすすめです
Roland / TD-1DMK
YAMAHA / DTX452KS
ぜひ目的に合わせて、最適な電子ドラムをお探しください。
そして電子ドラムの準備が整ったら、周辺アイテムの準備もお忘れなく。
コメント
コメント一覧 (2件)
60を過ぎてドラムをやりたいと思っています。
折角なら長く続けたいし、余りお金を掛けられないので、大変参考になります。ありがとうございます。
まっくすみにー様
とてもうれしいコメントありがとうございます。
お役に立ててなによりです。
ぜひドラムにチャレンジしてみてください!
追伸
誤字は修正しておきました。