最近ドラムを始めたけど、家でも練習できる方法ないかなあ
こんな疑問に答えていきます。
ドラムを始めた人にとって、最も課題となることがあります。
それは、練習場所や環境を整えること。
そして、自宅でドラムの練習をするのにうってつけなのが、電子ドラムです。
電子ドラムは、生ドラムに比べて騒音も小さく、自宅での練習にも取り入れやすいアイテム。
ヘッドフォンを繋げば、実際にドラムの音が鳴るので、練習にも最適です。
しかしそんな電子ドラムですが、
種類もたくさんあるし、値段もピンキリでどれにしたらいいかわからな〜い!
ということで、本記事では、
- 電子ドラムの選び方
- おすすめの電子ドラム
- 電子ドラムを導入する上で、気をつけるべきポイント
について詳しく解説していきます。
電子ドラムの選び方
初めて電子ドラムを導入する方は、なにを基準に選んだら良いか、少しわかりにくいですよね。
なのでまずは、以下の5つのポイントに絞って選びましょう。
- 置き場所
- パッドの材質
- ペダルの種類
- 搭載されている機能
- 価格
置き場所
こちらは、電子ドラムを導入する上で最も重要なポイントのひとつです。
特に注目すべきは、
- 電子ドラムを置く場所
- 振動や騒音がどのくらい響くのか
の2つ。
生ドラムと同じようなセッティングにする場合は、
最低でも、このくらいの寸法を想定しておきましょう。
また電子ドラムは、叩いて演奏するという特性上、振動がかなり伝わりやすい楽器です。
同居人や近隣住民とトラブルにならないよう、設置場所には配慮が必要です。
パッドの材質
電子ドラムに使用されているパッドの素材は、
- ゴム
- メッシュ
- シリコン
の3種類があります。
打面(パッド)に使われている素材によって、叩き心地が大きく異なります。
ゴムパッド
ドラム練習用パッドにもよく使われており、生ドラムよりも叩いたときの跳ね返りが強いです。
リーズナブルで耐久性も優れていますが、叩いている音が大きく響きやすいのが特徴。
ゴムパッドは、かなり音が響くので、集合住宅での使用はあまりおすすめしません。
メッシュパッド
生ドラムと同じように、張り具合をチューニングすることが可能。
電子ドラムに使われている素材の中で、最も消音性に優れていますが、少し高価です。
周囲の環境に配慮が必要なら、メッシュパッド一択です。(集合住宅や木造一戸建て 等)
シリコンパッド
YAMAHA製の電子ドラムのみに採用されている素材です。
生ドラムに叩き心地が最も近く、腕や手首への負担が少ないのが特徴。
メッシュパッドよりも消音性は低いので、集合住宅での使用は注意が必要です。
ペダルの種類
電子ドラムには、ハイハットとバスの2つにペダルが使われています。
そしてペダルには、
- 生ドラムと同じペダルタイプ
- スイッチを踏んで音を鳴らすタイプ
の2種類があります。
- ペダルタイプの特徴
-
生ドラムと同じ感覚で叩けるが、振動が伝わりやすい。
- スイッチタイプの特徴
-
防音防振に優れているが、生ドラムの感覚とは全く異なる。
せっかくドラムを練習するなら、個人的にはペダルタイプ一択かな
搭載されている機能
電子ドラムは、音源モジュールやグレードによって、搭載されている機能が異なります。
スキルアップを目指すのであれば、以下のポイントを参考に選んでみてください。
- リムショット*、チョーク機能*が付いているか
- スマホやPCから音を鳴らすことができるか
- トレーニング機能が付いているか(メトロノームなど)
- *リムショットとは
-
スネアの縁を叩く奏法
- *チョークとは
-
シンバルを叩いて、すぐ手でミュートする奏法
価格
電子ドラムは、値段に応じて機能や耐久性の差が大きくなります。
価格が上がるにつれて、機能や装備が生ドラムに近くなっていきます。
スキルアップを目指すのであれば、最低でも10万円程度の電子ドラムにしましょう。
電子ドラムのおすすめメーカー
次に、電子ドラムを作っているメーカーについて。
電子ドラムを作っているメーカーはたくさんありますが、
- 耐久性
- 製品サポート
- 音のリアリティ
以上の観点から、おすすめできるのは以下の3つです。
Roland
電子ドラムの代名詞みたいなメーカー。
初心者からプロまで、ラインナップも幅広く、どのグレードでも音のクオリティに妥協が無いのが特徴。
拡張パーツも多数販売し、廃盤のモデルに対しても互換性があるので、サポート面でも安心のメーカーです。
YAMAHA
「電子ドラムといえば」というときに、Rolandと肩を並べるメーカー。
独自のシリコンパッドを採用し、生ドラムの感触を忠実に再現しているのが特徴。
YAMAHAも拡張パーツに対応しており、生ドラムに近いセッティングを作ることが可能です。
ATV
2013年、彗星の如く現れたメーカー。
ATVの特徴は、なんといっても生ドラムへのこだわりが強いこと。
パッドを叩くと、実際に収録された生ドラムの音が鳴るので、とてもリアリティがあります。
新しく立ち上げられたブランドですが、創始者がRolandの元創業者であるため、とても品質の高い電子ドラムを作っています。
電子ドラムの購入方法
電子ドラムのことはわかったけど、どこで買えるの?
購入方法は主に、以下の3つが挙げられます。
店頭
楽器店に行けば、ほとんどの店で電子ドラムの展示があります。
機種によっては、展示品価格で購入することも可能。
実際に見てみるという意味でも、足を運ぶ価値はあります。
ネット
1番手っ取り早い方法。
どの機種でも注文可能で、自宅まで配達してくれます。
現物を見られないのが難点ですが、店頭で確認して、ネットで購入するのもひとつの方法です。
中古
ハードオフなどのリサイクルショップや、メルカリでも出品されています。
掘り出し物も結構多いので、中古品でも気にならないという方は、検討の余地があります。
購入前は、特に動作確認をしっかりしたほうがいいよ。じゃないと、経年劣化で購入してすぐ音が鳴らなくなることがあるからね!
電子ドラムのおすすめ機種
それでは、ここまでの内容を踏まえて、おすすめの電子ドラムをご紹介します。
わかりやすくするために、以下の3点にカテゴライズしました。
- 置き場所で選ぶなら
- スキルアップを目指すなら
- リアリティを求めるなら
置き場所で選ぶなら
電子ドラムは、ほぼすべての機種が、以下の寸法内に収まります。
こちらはメーカーから純正で出ている、1番大きな電子ドラム専用マットですが、
そんなに広いスペース取れないよ〜
という方には、以下の電子ドラムがおすすめです。
これぞコンパクトの極み【Roland:TD-1KV】
本体を設置したときのサイズは、幅800mm/奥行き700mm。
これはなんと、先程紹介したYAMAHA純正マットの4分の1サイズ。
まさにベスト・オブ・コンパクト。
そしてRoland製なのに、なんと6万円で手にすることができます。
しかもこの見た目で、上位機種と遜色ないドラムの音が鳴るのである。
音だけ聴いたら、普通に本格的な電子ドラムじゃん
唯一の欠点は、ペダルがスイッチタイプだから、少しリアリティが劣りそう・・・
かと思いきや、以下のオプションを付けて、キックペダルを使用することもできます。さすがRoland。
実際に装着するとこんな感じ。
「部屋が狭くて置き場所に困る」
「あまり大きいと邪魔だ」
そんな方に、もってこいの1台です。
折りたたみ電子ドラム【Roland:TD-1KPX2】
こちらはとても革新的な1台。
折りたたみ傘、折りたたみ自転車と来て、ついに折りたたみ電子ドラムの登場です。
なんとドラムを持ち運べるようになりました。一昔前では考えられませんね。
収納スペースだけで言えば、先程紹介した「TD-1KV」よりもコンパクト。
そしてさすがRoland。音とクオリティに妥協がありません。
オールメッシュパッドで消音性を高めつつ、バスはツインペダルにも対応。
さまざまなシーンで活躍できる1台です。
コスパで選ぶなら
低価格で最も生ドラムに近い音【YAMAHA | DTX452KUPGS】
本物のドラムに近い電子ドラムで、最もリーズナブルな機種。
音源は生ドラムをサンプリングしているので、実質本物の音が流れてきます。
そして標準で3シンバル装備。これ結構ありがたい!
またドラムの基礎練習って退屈だったりするんですが、この機種をスマホやタブレットと連携すれば、直感的に楽しみながらドラムの練習をすることができます。
初めての電子ドラムにおすすめの1台です。
廉価グレードの決定版【Roland | TD-07KV】
この機種の特徴をざっくり3つ。
- 叩く強さで音量や音色が変化
- USB1本で、PCへレコーディング
- PCやスマホの音源を、ワイヤレス接続で流すことが可能
自分の演奏を録音するのも簡単!
音源を流すときの、煩わしい配線も必要無し!
充実した機能と、生ドラムに近い演奏感を10万円で実現した、まさに「廉価グレードの決定版」のような機種です。
スキルアップを目指すなら
ここからは、生ドラムとほぼ同じセッティングで、機能も充実している電子ドラムをご紹介します。
中級グレードで20万円程度しますが、どれも性能・品質ともにハイクオリティな機種ばかりです。
見た目も、よりドラムっぽさがあるとテンションも上がるからね!
Roland | TD-17KVX
スネアが12インチと大きく、生ドラムと同じような感覚で叩けるのがポイント。
またワイヤレス接続で、スマホやPCから音源を流すことができるので、性能と品質ともにクオリティの高い機種です。
YAMAHA | DTX6K3
YAMAHAから出ている中級グレード。
全面シリコンパッドを採用しており、特にタムは生ドラムのような叩き心地です。
コンパクトを謳っており、他メーカーの同価格帯モデルと比べてパッド面が小さいのが特徴。
ATV | EXS-5
2019年に発売された比較的新しい機種です。
この機種の特徴は、パッドに3点センサーを採用しており、音の強弱の範囲がとても広いこと。
電子ドラムは弱く叩いてもいい音が鳴ってしまいがちですが、ATVは生ドラム同様、しっかり叩かないと良い音が鳴りません。
生ドラムに触れる機会の多い方にとっては、最も適している機種といえます。
電子ドラムを用意したら
周辺アイテムを揃えよう
どの電子ドラムを購入するか決めたら、あとは周辺アイテムを揃えて準備完了です。
以下の記事にまとめてあるので、合わせてご覧ください。
防音・防振対策を忘れずに
そして周囲の環境への配慮も忘れず行いましょう、
電子ドラムはパッドを叩く音や、バスドラムを踏む振動がかなり響きやすいです。
トラブルを防ぐためにも、ノイズイーターやマット、ふにゃふにゃシステムの導入を合わせてご検討ください。
以下の記事にて解説しています。
コメント